2020年5月13日

またまた出てきたコーティング

またもやタンク内部にヒラヒラしたモノが。

つまみ出したるコーティング、おや今回のものには錆の付着が少ない。だから最後の最後までタンク内壁にへばりついていたということだろう。花咲かG再攻撃に耐えかねて、剥がれてきたわけだ。確かに花咲かGの取り扱い説明を読むと、タンクコーティングを剥がす性質があることが読み取れる。もうほんとにほんとにこれが最後でしょ!との思いでペンライトでタンク内壁を隅々まで確認する。って、前もそうしたけど笑。

 

タンクの穴補修の最終章

漏れてないけど、ちょっとだけ塗料がふやけている箇所があったので、そこを電動ドリルブラシで研磨すると、現れた穴。デカい。ん?その下にも鉄板?ここは鉄板の接合部かな。それにしても、ここまで大きいと半田だけで修理できるだろうか?

とりあえず、フラックスを周辺に塗布する。内部にフラックスが流れていくと、タンク内部で錆が再発するので、穴に落ちないように。

100W半田コテの威力をまざまざと見せつけられた。

フラックスを熱し、液分が無くなった頃に半田を流し込むと、あっというまにこういう半田の池が生成される。隣の修理箇所と半田を一体化しておいた。漏れ試験をしてOK。

最初から100Wのを使っていれば良かった。超楽だ。


あら、何か湿っている。タンクを揺するとここからもポタポタ。そしたら見る間に穴が目視確認できるような状態にまで成長した。白ペンの矢印の先。最初は目では見えないくらいだったのに。ということは、ピンホールのごく近傍は鉄板が相当痩せていて、穴が顔を出す頃にはミクロン単位位になっているのだろう。

100W半田コテで(くどい笑)速攻修理完了。

今まで何だったんだろうというくらい早い。もっと穴を直したいという衝動に駆られた。ということで、燃料コック付近のろう付け部分の隙間が気になったので、そこも半田しておいた。こんなところも地金出してフラックス使えばあっという間。


タンク内部の観察。全体のピントが合わないので、おなじアングルから2枚撮影してみた。

良い感じである。錆の再発もなさそうだ。タンク底面は以前は黒いぶつぶつが残っていたが、今回は綺麗に除去できている。

やはり、マジックリンでの洗浄がとても効果的だったようだ。

今回のタンク内錆再発防止の手順をまとめてみた。

 

①ガソリンを抜く。

②水洗い。

③マジックリンを約400ml(詰め替えボトル1本分)をお湯で希釈しタンクへ。そしてシャッフル。

④お湯を追加し満タンに。

⑤時々タンク内を攪拌し、洗浄効果を高める。

⑥1昼夜そのままとした後に排出。

⑦ケルヒャーで内部を高圧洗浄。

⑧花咲かGを8割ほどお湯で希釈しタンクへ。お湯は50℃くらい。

⑨夜間そのままとして翌日昼頃まで18時間放置。その後に排出。タンク内部を水洗い。

⑩タンク天井部分の黒錆が除去できていないため、花咲かGの残した原液を約10倍に薄めてタンクを裏返して更に12時間。

⑪錆が除去できていることを確認し、タンクを正置きして夜間そのままとする。

⑫9時間経過後、翌朝にタンク内部全体に改めて液体が行き渡るようにした後に排出。

⑬放置し、乾燥。タンク内部の水分を完全に飛ばす。

 

錆の再発は、多分サンポールの残りが頑固に腐食ピットに残っていたためとほぼ断定できた。

いくら花咲かGで錆を取り除こうにも、乾くとすぐに腐食しはじめてたので。

こうなると花咲かGの希釈液自体も酸度が高まっているかもしれないし、大分汚れてきたので思い切って今回改めて花咲かGを新品にした。そして労を惜しまずにマジックリンで中和。

こんなことなら最初から花咲かGオンリーにしておけば、タンク穴あきも最小限に抑えることができて、万事上手くいっていたのかも。以前に相当希釈したサンポールがポリタンクに残っていて、錆びたボルトナットを綺麗にすることができたことをみて、使ってみようと思ったのが運の尽きか。

 

そして、錆の再発→ 錆取り → 再発 → 錆取り なんてことをやっているうちに穴がいくつも開くという事態に。

もう嫌気がさして、錆取り後の乾燥不十分でガソリン注入。そしてW3エンジン始動。

水分が残っていたため、ガソリンと乳化しコック付近に溜まって、とんでもない汚物を生成。

そして車検場でバルブスティック。

 

タンク内の錆取り行程とバルブスティックの関係性は不明であるが、先を急いで本来の手順に立ち返ること無く突っ走ってしまったことが失敗の原因だったことは確かだろう。

補修ペイント

 

さて、補修が終わったのでペイントだ。

W3のこの色ジャストの塗料は、全塗装かつスプレーガン使用の場合は、あるメーカから提供されているが、ちょっとした補修用には多すぎるし使えない。でも、カワサキオート、っていうなかなか内容の濃いHPを参照すると、以下のように示されていた。これはデイトナというメーカから提供されているバイク用のカラースプレー缶だ。その中から、W3ブルーに近い色をチョイスしている。実際に塗装したものも写真で載っていたが、なるほど上手い具合に選んだものだ。

 

ベース色  :スズキ車用/パールディープブルー 1LF(純正カラーコード) 濃いタイプはエクセレントブルー/16L 

中色    :ホンダ車用/パールコーラルリーフブルー B-140P 

ライン色  :ホンダ車用/ロスホワイト NH196 

 

W3後期色には、同じ青でも4種類あるとか?!

HPを見ると、私の青は部品供給タンクではなく、新車時装着で濃い方の青、のようだ。今回の錆補修箇所自体の塗装だけでなく、それ以外の箇所もなんだかんだとぶつけてしまって少し塗料を傷つけてしまったので、ベース色だけでなく中色も必要だ。 早速WEBでこのスプレー缶を探すと、amazonが安い。二色分だと送料無料になる。これじゃあバイクショップも商売にならないな。以前なら、わざわざ買いにお店まで足を運んでいたけど、今はamazonなら定価の23割引だし、これくらいの金額になれば送料が無料になる。もう、ワンクリックでお買い上げだ。コロナで外出自粛だけど、そもそもこういう買い物については外出する必要がなくなってしまっている。すごい時代やな。

2020年5月16日

ほんと勘弁してほしいピンホール

タンク内部は仕上がったのではあるが、実はコック取り付け部のわずかな黒錆が気になり、また最後にコーティングが外れたところの地金が少し錆びていることから、花咲かGを少量投入して様子をみていたがなかなか取れない。なのでケルヒャーで錆個所を集中攻撃したら錆自体は綺麗に取れた。しかし、穴が・・・。

小さいピンホールが顔を出してる。

前回補修したところの近傍。ほんとわずかな滲みの場所を研磨するとちゃっかり穴が開いている。またか!

少し見えにくいがこんなところからも滲みが。

よくよく漏れ箇所を確認すると、半田がかかっていない地金部分からのようだ。


今日は朝から雨。それが小康状態になった9時前に作業開始。

そしたら、雨が強くなってきた。少々雨に濡れながら、研磨、フラックス、半田、漏れ確認、半田しなおし、漏れ確認、、、というような作業を繰り返す。寒いし、雨がタンクにもあたってしまって漏れ確認もしにくい。姿勢もきつい。ってことで、ファイト一発であったが、無事終了。時刻は11時になっていた。そして花咲かGでタンク内面をリンスし、乾燥工程へ。

 

背中がずぶ濡れ、体も冷えてしまったので熱いシャワーを浴びる。

これから、昼ご飯。取り寄せたとても質の良い卵で卵かけご飯しよう。

 

2020年5月17日

ロッカーアームの状態確認

以前にロッカーケースをオクで落札していたかと・・・・

1000円しなかった、当時。今は、ほとんど出てこないけど、その頃はしばしば車両丸ごと部品で放出されていたものだ。

ガレージを探すと2個見つかった笑。そのうちの一つを取り出し、分解してみる。ロッカーアームの健全性を比較するためのサンプルだ。

右が私のW3の吸気側で、スティックしたバルブを一生懸命押そうとしていたロッカーアーム。

左は予備品から取り外したもの。

両者で形状を比較してみたけど、目視では全く分からない。ロッカーアームの片持ちはりの支持部の根元、つまり最大応力がかかる箇所に亀裂がいってないかどうか、変形はないかどうか、慎重に目視検査したけど特に問題ない。んー、これは目視では判別不能かも。こういうときは浸透検査法を用いた方がいいか。浸透剤、洗浄剤、現像剤の3点セットで、微小な亀裂に流れ込んだ浸透剤を浮き上がらせるというやつ。俗にいうカラーチェックというやつだ。金属表面にあらわれる亀裂はこれで発見することができ、産業界でも広く一般的に用いられている方法だ。

 

早速、モノタローで価格を調べてみると3本セットで3000円弱。それくらいならリーズナブルだ。でも、そういう検査って個人でバイク修理をしているレベルでは今度いつ使うか分からないくらいし、勿体ない。

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