ガレージから出したのはもう3年振りくらいか。
いや、前回車検を取りに行ったのは5年前。それからほとんど乗りに行ってないので・・・・
久し振りのW3。やっぱ格好いいな。でも、その後衝撃的な映像が・・・・
あーーーーーやってしもた!
タンクの錆び。
キャップの裏側がめちゃくちゃ錆びている。ん? 錆だけでもないような。良くわからないけど、とにかく臭い。汚い。
タンクの中を覗くと、あらー、コーティング剤が剥離してしまっている。
コーティングされているのは知っていたが、そんな簡単に剥離するの?
あーこれは面倒だ。おそらく全体的に腐食が進んでいて、コーティングはもはや用をなしていないと思われる。かなわんなー。剥がそうにもタンクの内部に手が入るわけでなく、とても厄介。
タンクの中からコーティング剤を出来る限り取り除いた結果。このコーティング剤の異物、めっちゃ困り者。タンク内で溶かす方法ないのかな。
完全にコーティング出来ていなくて、ちょっとした隙間から腐食が進行してしまったんだろうな。
このタンク、個人売買で手に入れたもの。塗装はまあまあだったけど、こんな風に内部のコーティングがいい加減だっとは。。。
タンクコックを取り外すと、えらいことになっている。これじゃあ、分解整備しないといけない。
ということで取り外したコック部。W1クレージーズ謹製のリプロ製品がトロトロに溶けている。
ガソリンに溶けるの???
これは前回オーバーホールの時に新調したものだからおよそ10年前のもの。3年前に車検切れるまでは普通に使うことができたコックだけどこの三年間でここまで劣化したということか・・・ ガソリンが劣化したのでそのあおりを食ったのか。普通に乗り続けていたらこんな風にはならなかったのか???
で、ゴソゴソとパーツを探したら、ありました。このゴム部品。以前に行ったW1ミーティングの際に購入したものだ。買い置きがあると助かるなー。それにしてもいろいろ部品があるけど、あーこのOリング。キャブフロート室のものやな。純正部品はえらい高いのでサイズの合う汎用品を買い置きしていたのだ。他にもいろいろ笑。
タンクの裏側。
嫌な予感。
これ、塗装を剥離して錆を取り除いたら大きな穴が開いているはず。
購入した時はこんな感じではなかったから、5年間の経過で腐食が進んだということか。
ガソリンを抜き、大量の流水で洗う。
ボルトを入れてタンクを揺すり、錆の除去を試みる。
こりゃ大変だ。
そしてサンポールを薄めたものを注入。これ錆取りにはとても有効。でも下手すると穴が開いてしまうのである意味劇薬だ。
なので、同じ液体を他の錆びたボルトに付けておき、錆除去の進行状況をモニタリングしながらの作業。
で、作業しながら待つこと3時間程度。
タンクを揺すると、コック取付け穴からこんな風にコーティング剤のはがれたやつが出てきたので、引きちぎれないように注しながら素手で手繰り寄せていくとこんな風に。。
ゆっくりと引っ張っていくと、ごそっと出ました!!
快便!!みたいな気持ち。
えげつないなー、こんなもんがタンクから出てくるとは。
タンク内コーティング、こりゃ、素人がしちゃいけませえんねー。
キャブは、スロットルが固着してしまっている。
あーー、そしたらこれを注入。こういうたぐいのものは結構たくさん買っていたので、助かるな。
キャブを取り外し、フロート室を分解。
あらら、こんなにきちゃなくなってしまって・・・ ガソリンって劣化するとこんな風な沈殿物を作ってしまうんやな。
それにしても臭い。刺激臭。この匂い、その後寝るまで鼻の中から消えなかった。。。
キャブを点検。
すると、フロートをぶらぶらさせてもこのフロートバルブが動かない。
固着してしまったのか。ということで、取り外し、洗浄とピカールで摺合せ。
ちょっとしたキャブのオーバーホールだ。楽しい~!
で、終わった! 今回ヤマハのヤマルーブの買い置きがあったので、それと使ってドブ浸けし徹底的な洗浄をしたので、古いガソリンの汚れは割と簡単に洗浄できた。ヤマハののヤマルーブ。噂には聞いていたけど、結構強力。これは燃料系の洗浄には欠かすことが出来ないアイテムだな。
錆と取り除くために、タンクに入れてガサガサを揺すられ、そしてタンクから吐き出されたボルト・ナット。
タンクに入れる前は油汚れがあったくらいの状態が、こんな風に錆錆になってしまった。
痛恨!!でも、あきらめない。こんなことで落ち込んでなるもんか。
サンポール希釈液に改めて浸け直し数時間経過後の状態。 これ、まあままじゃないかな。錆が本当に綺麗に撮れたボルトもある。
光沢がよみがええっているものもある。
今回取り外し整備をしたもの以外の私のW3の状態をチェック。
アンダーブラケット、ブレーキオイルを分岐させるとことに使っている。オイルが漏れたのか。アンダーブラケットに傷が。
あーショック。綺麗にしたところなのに。
今回、10時半ごろから17時半ごろまで、飲まず食わずの集中力。これはすごいと自分ながら思う。久し振りだったから、どの工具がどこにあってとか、自分だけでは分からないことも結構あった。
程よい疲れ。今日は早めに風呂に入り、買い物に行き、夕食を。
珍しく、サックスもフルートも吹かない一週間。でも私にはバイクがあった!
タンク内の錆がとんでもなく凄い状態になっていることから、サンポール攻撃。
これ希塩酸。だから、錆を素早く溶かすにはうってつけ。だけど、地金も溶かしてしまうし、錆除去後の中和をしくじるとその後も錆がすぐに発生してしまうというので、ある意味劇薬である。
なので、今回は相当薄めて活用。市販のサンポールは500ml、これを40倍くらいには薄めたかな。なので、酸性を弱めているため、錆を溶かす性能もマイルド。昨日にそのスピードをボルトナットで確かめたのはその確認のため。うっすらとした赤錆が5~6時間で取れるようなスピードだった。今回のW3タンク。この錆はとにかくザラザラの状態。おそらく24時間は余裕でかかりそうな感じ。ひょっとしたらもっとかかるかも。といいうことで、結局8日のお昼まで笑。もちろん、最悪タンクへの穴あきで液漏れが生じてしまっては問題なので適宜確認しながら。
そしてドバっと放出。タンク内のコーティングも若干はがれてきている。タンク内を除くと、あれほどの錆が綺麗になっている。さすがサンポール。でもコーティング一部こびりついていて誠にカオスな状態。そこからしばし格闘し、取り出したるはこのコーティング。
ほんと、どんなコーティングしていたのだろうか。コーティングと地金の間にはことごとく錆がへばりついている。ひょっとして錆取りせずにコーティングしたの?という感じ。かなりコーティングはむしり取ったけど、まだ少しタンク内部に残っている。いろいろ突いてみたりしてみたがその部分はコーティングが強固に地金に張り付いている。まあ、これはだましだまし使っていくしかないかな。いつかはがれて、コックを閉塞しガス欠になるおそれがゼロとは言えないけど、コックは左右にあるから両方ともダメになることもなかろう。また仮に詰まったとしても、原因がはっきりしているからその時にコックを取り外してタンク内をあらためて掃除すれば良い。
ということで、次工程へ。
ご存知、花咲かG。
少々お値段が貼るけど、この液体の錆除去能力ならびにリン酸被膜による防錆効果そして中性であることのメリットは計り知れない。じゃあ最初からこれを使ったらいいんじゃないの、となるのだが笑。
希釈サンポール液を抜いて、水でよく内部を洗浄したタンクに、この液体を約20倍に薄めて投入。
コーティングがもう少しはがれてくれたらいいのだけど。
ホームセンターで、こういうピックツールを入手した。先端にLEDが取り付けられており、手元のスイッチで先っぽを明るくすることが出来るのでタンク内部を黙視しながら、取り除きたいものを狙える。これ、なかなかの優れもの。あるとないのとでは作業効率が大違い。
つかみ出したるはタンクライナー。ほんとざくざくと取れる。このタンクライナー施行したひと、ほんとあきませんね!ライナーの裏側ことごとく錆錆じゃないの。
今日の成果物。
かなり取り除けた。ピックツールでつかみながら、時折素手も駆使しばりばりと剥がす。すっきり。ごく一部にまだへばりついているライナーがあるけど、殆ど除去できたので良しとしよう。タンク内面の錆も95%取り除けたような印象。でも、今回バリバリと剥がしたところを中心にもう一回錆除去とリン酸被膜形成をするため、一連の作業終了後に二回目の花咲かGを実行。
タイヤ交換の巻。
もとのすり減ったタイヤを外して、リムに花咲かGさび取を塗布しておく。
そしてタイヤを組み付けると・・・あら、エア漏れ。
あれ、チューブ痛めてしまったかな・・・・ということで、もう一度タイヤを取り外しチューブにエアを込めてバケツに入れると、結局4箇所からエア漏れ!なんという下手さ加減。嫌になる。もうどうせならチューブ交換しておこうかな。
しかし、近所の南海部品京都東店が閉店してしまい、ちかくのバイクショップやタイヤ屋やらに電話して問い合わせても丁度良いサイズのチューブを在庫していないとのこと。しかも既に時刻は15時を過ぎている。今日中にこの作業を終えたいんだけど。
ということでパンク修理しました!
なかなかの出来栄え?!
こんなん自慢しても仕方ないけど。
そして、タイヤを組み付けてエアを入れると、、、、、今度はエアバルブのムシのところからエア漏れ!!えーーー
ここ前から少し変形はしていたのだが、だましだまし使っていた。それがこのタイミングで成仏されたということか。
まあ、これはどうしようもないな。なら最初からチューブ売っているお店まで足を伸ばして行ってればよかった。
MTX200Rをくりだし、京都市内までお出かけ。
最初は南海部品京都店に行ったけど、適当なサイズのものが見つからない。
そこで、ネットで調べて、西院にあるジャパンタイヤセンター京都店へ。
ここで、ゲット。リムバンドも新調した。 最初からここにきてればよかった。
このジャパンタイヤセンターって、私が学生の頃は左京区の私の住んでいたところの近所にあって、よくバイクサークル仲間と遊びに行ってたお店。その後、右京区に移転し、そのまたあと、ここに来たのかな。もう20数年のブランクがあるので、定かではないけど笑。
はい、ここで今日の作業は終了。外も暗くなり始めてきた。また明日・・・
在宅勤務の日々。この週末に前回の作業の続きをしようとしていたが、土曜日はあいにくの雨の模様。うちのガレージは小さいので雨の日に作業をしようとしたらバイクを外に出さないといけないのでNG。今日は暖かくて天気も良いという予報を昨日知り、今日は昼までにweb会議を済ませてからはお休みをいただき、作業開始!
例の二回目の花咲かG。
コーティングは大分取れていると思っていたが、まだまだ手ごわかった。例のピックツールでタンク内をゴソゴソやっていると、何やら大物の手ごたえ。ピックツールでつかみ出したるはこのブツ。すっきりしたー。このタンク、錆びたままコーティングしてしまったのではなかろうかという疑念が湧く。コーティングの裏面にはびっしりと錆。あるいは徐々に錆が進行したのだろうか。いずれにせよ、コーティングしたタンクの購入はやめておいた方が無難だな。正直懲りた。
タンクを覗きこむと、もうこれでほぼ取り除けた感じ。まだすこーしは残っているけど、少々こじってもはがれないのでそこはそのままにしておいた。
そして、水洗いしてからモレ確認をしてみたら・・・あら、お漏らしが。
タンク左側裏面の数か所に水滴がほんの少し滲んでいたので、塗装を粗く取り除いたら、0.0何ミリからのピンホールが2か所と、1mm程度の亀裂みたいなものが露わに。いずれもはんだで直せそうな感じかな。そういえば昔TL125のレストアしたときに20か所くらいのピンホールをはんだで修理した記憶が笑。それにくらべれば今回はまだまし。
右側裏面には少し大きめの穴が。ここは塗装表面にはほとんど滲んできていないが気になったのでほじってみたところ。すると大きな穴が。まあこれもはんだで直せないこともないかな。フェイスブックで投稿したら、W関係の知り合いの方々からいろいろアドバイスを頂き、金属パテの活用も考えてみよう。数年前に購入したものあるけど、まだ使えるのかな笑。
はんだ作業をしたいけど、以前つかっていたフラックスがどこに行ったか分からない。んー、補修はまた今度ということにしよう。
今回フロントタイヤを交換するにあたり、この提灯お化けも取り換えることにした。ここは一応隠して乗っていたのだが、内部に水がはいってインナーチューブが腐食していたらこのお休みでは直せないから、とりあえず確認のため蛇腹をハサミで切り刻んで取り除くことに。
取り除いた図。うーん、美しい。ここはレストアした時にグリスをてんこ盛りしたところだから、まだ新しいグリスが沢山残っていた。おかげで錆は皆無。めでたしめでたし。
さて、ジャバラを探して部品箱を物色する。
このジャバラ、NOS品が二つあったけど、なんかもったいないなー、他に中古品が確かあったはず、と思いながら探すと、やはり。
なんといろいろな部品を買い込んでいたことか。タンクキャップとか2,3個あるな、鍵付きのが。他にもこれは使わないなーみたいなもの含めていろいろ。こんな箱がいくつもある。当時、月に2、3回は佐川急便が来てたからな笑。
さて、このジャバラ、見たところしっかりした品物なので使うことにする。
そしてフロントフォークにジャバラを取り付けて車体に戻し、さあつぎはタイヤ交換。
この時点で時刻は15時くらい。そこからが苦難の道のり・・・
何回やってもチューブをタイヤレバーで挟み込んでしまい、そのうちパッチもなくなってホームセンターに買い足しに行き、またチャレンジするもまたもや失敗。。。ということで19時くらいになり、周りが暗くなって、コンプレッサーの音は近所迷惑になるかもしれない。もう作業は打ち止めだ。なので、最後の最後でタイヤを取り付けたがまたもや失敗。あー、自己嫌悪。あきません。仕方ないのでそのまま車体にとりつけガレージに戻す。前は何の問題もなく作業出来たのに、なぜ今回はこれほども失敗するのか。
ちょっとユーチューブで勉強しなおそう。
Wの先輩からは、木枠で井形をつくりそこにタイヤを乗せると安定するので失敗しないとか。そうしてみようかな。