2020年7月26日

なにわ旧車部品交換会への帰路。

なんかガス欠のような症状が出る。

でもガスは十分。

 

だま出しだまし乗っていると、ある信号でエンジンストール。ニュートラルランプが付かない。ということはメイン回路に12Vが来ていないということ。あわてて交差点から歩道に乗り上げ、コンビニの駐輪場で点検タイム。

早速ヒューズを疑ったが問題ない。なんでだろうと思いながらバッテリー電圧をチェックすると、なんと8Vから9Vくらいを乱高下している。なんだこれ。バッテリーの突然死というやつか?

そしてメインスイッチのオンオフを繰り返すと、なぜかニュートラルランプが付いたりつかなかったり。リレーも動作したりしなかったり。これはバッテリーが怪しいな。で、再度バッテリー電圧を測定すると10Vとか11Vとかになったりする。その場合、ニュートラルランプも点灯した。良くわからないが、そのタイミングでキックすると幸いエンジンは最起動した。

しかし、その後も不安定な状態はつづき、走れば走るほど、失火の状態が悪くなる。

 

バッテリーに問題があるのなら、ということでいろいろ試してみた。

ヘッドライトつけたりつけなかったり、停止中に何回も回転数を上下させてみたり。

この後者は効果があった。なんか、バッテリーが活性化するのかな、その後の失火回数が減ったような気がする。帰宅後早速バッテリー電圧を測定したら12.6Vくらい。往復4時間くらい走ってそれくらいしか上がらないということは、あまり充電出来ていないということだろう。中華の格安ジェルバッテリー、こいつ交換した方が良さそうだな。

 

発電状態チェック(2020年8月1日)

バッテリー直近の電流値を測定した。 灯火点灯状態で、バッテリーから出てくる電流値が表示されている。マイナスがつくと充電されているということ。

 

最初は数アンペアがバッテリーから出てきているが、3000rpmくらいでジェネレーターからの出力で電力をまかなうことが出来るようになり、バッテリー出入りの電流がゼロになる。その後は逆に充電されるのだが、回転数を上げていくとその充電電流値が下がっていくのが興味深い現象。これ、なんでだろう。

 

今日はエンジンの目覚めも良く、普通に走れる状態だった。

先週末は何だったのだろう。んー、分からなさすぎ・・・ このまま迷宮入りか・・・・

現象再現と原因究明(2020年8月14日)

お盆休みの最後にCB125JXを京都から金沢に持っていきたいと思っているのだが、そのためにはこの失火現象の現象を防止せねば。とても金沢に到達できるとは思えない。

 

実はバッテリーが突然死したことから、これを返品し代替品を送ってもらっていた。それが昨日届いたのでそれを装着。そのバッテリーもなんか不良っぽいんだけど。CCA値が一桁台!このメーカー、不良品ばかり?まあとりあえず今日は現象再現を狙って、近場を少し走り込んでみた。すると、やはり1時間くらいしてから、現象再発。それも時間が経てばたつほど状況が悪化してくる。こうなるともう手におえない。

まずは、ガス欠を疑う。そのため、キャブのドレンには透明のチューブを付けてきた。写真は夜だけど、こんな感じ。

 

理屈では油面と同じ位置まで液面が上がる。これをずっとやっていたのだが、特段問題となるような状態ではなかった。

ということはキャブレターは白か。

するとやはり電装系かなと。

エンストを繰り返し、ひどい失火現象のなか、なんとか家までたどり着いた。ほんと、この失火現象、尋常ではない。まともに走れない。

ここまでひどい状態になるというのは余程だと思う。どこかにかならず原因があるはず。

電装系で残るのは、バッテリーからイグニッションコイルまでの配線。ここにはメインスイッチもある。ここ一連の導通状態を徹底的にチェック。

メインスイッチ。配線の根元がなんとなく怪しい。

 

配線のはんだ付けを取り外して、スイッチ単体とし、接点をonにした時の接点抵抗値を測定すると、なんと時々とんでもない数値になる。

ヘッドライトは普通についていたので、この値は瞬時値なんだろうけど、こういう不安定な接点はいただけない。非分解構造であるが、爪を壊して中を見てみると、こういう接点が露わになった。なるほどー。直してみようかなと思ったけど、この後さらに分解を試みたところ、小さい鋼球をガレージのどこかにとばしてしまって見失ったため、あえなく断念。

そこでこのスイッチはお役御免として、代替のものをガレージで物色し、とりあえずキーなしのオンオフスイッチを仮に取り付ける。

しかし、そのスイッチのプラス側も怪しい。

ヒューズ付近の配線抵抗が不安定なので、あちこち揺すったりねじったりしていたら、ヒューズが壊れた。

相当な劣化状況だ。ほぼ断線しかかっていたのだろうか。

いずれにせよ、複数の不具合があるだろうと思っていただけに、メインスイッチとこのヒューズの不具合という二つを発見できたことは収穫だ。これらを修復し、いざエンジン再始動を試みるも、なんかイマイチ調子が悪い。

一応、走り出してみるとまあそれなりに走ってはいるけど、10分くらい経過してから現象が再発して、前よりも状況がひどくなってきた。まともに走れない。これはもうストレス以外の何物でもない。

 

んー、何なんだろうこれ。エンジンが温まると発生する超失火現象。

 

今日のところはこれでおしまい。 まさか点火タイミング? 少し前に調整したけど。んー、分からないけど、もう電気系統はほとんど取り換えたので、原因になりそうなところ無いんだけど・・・。 ほんとこの失火野郎、なとかせねば。

原因究明つづく(2020年8月15日)

今日も原因究明に勤しむ。

10時頃、起動すると失火現象はあまり出ない。しかし時々再発しているので、近場に出向き電気系統のチェック。ヘッドライトを点灯した場合、3000rpmでバッテリーに充電が開始される。消灯すると、アイドリングから既に充電が開始されている。結構な発電量だ。バッテリー両端電圧を測りながら少し走行したけど、発電・充電系統には問題なさそうだ。

 

帰宅後、残る電装系のポイント周りをチェック。

点火タイミングはバッチリ。

ポイント周りの電線の絶縁状態や抵抗値も問題ない。

 

となると、もう電気系統はトラブルの原因になるようなところがない。全部調べたということなので。

となると、またもよや燃料系統のトラブルシュートに戻る。

 

先日のなにわ旧車部品交換会でキャブレターの予備をひとつ手に入れているので、比較実験もできる。

失火の現象としては3000~5000rpmが顕著。アクセル開度で言えば、パイロットジェットの領域かな。

まずはこれを疑い、流路をチェックするが、なにか詰まっているような気もする。でも良くわからないので、もう一つのキャブで同じパイロット系にヤマルーブを噴射すると流路への吹き抜けの強さが違う。

やはり、私のCBのキャブは詰まっているのか? でも舞洲に行くときはすこぶる好調だったんだけど。訳がわからない。

これはエアクリーナー側からみたキャブレター。二つ目の穴があいているけど、この上側がパイロット系tの流路。ここから洗浄剤を噴射すると、パイロットジェットを経由してベンチュリーに吹きだしてくる。この勢いが、スペアのキャブの方が断然大きい。なので、ここはスペアのキャブを使ってみた方が良いのかなと考え始める。

 

スペアのキャブ。とても綺麗な状態だ。油面は私のよりも少し低い感じ。私のを上げる前の状態に近い。

エアースクリューが、なんか異種がついている!

左がスペア、右が自車のエアスクリュー。

エアスクリューの形としてはスペアの方がなじみがある。パーツリストを見てみると、右側の部品のような絵が描いてあるので、右が純正ノーマル? 左は異種ということか。そこでスペアのキャブに右のエアスクリューを取り付けて試走してみることにした。

 

結果は、エアスクリューを最後までねじ込んでもエンジンは止まらない笑。変なのー。左に戻してみると、マイナスの頭がキャブの内部に入り込むくらいねじ込まないとセッティングが決まらない。んー、これも変なのー。

もうわけがわからない。

 

自車のキャブを徹底的に洗浄して自車のエアスクリューを取り付けて、試走しみた。

すると、めっちゃ調子よい。やはりパイロットのつまりかな。

100km近くスピードも出てとても楽しかったのだが、やはり時間がたつと、失火現象が。なんだこれ。もうまったく意味不明だけど、何かトライしてみるしかないので、ジェットニードルの位置を、もともと上から二段目のところ三段目にしてみた。つまり濃いめへのセッティング変更。

 

結果は、NG。

 

今度は、フロートをスペアのものに振替えてみる。油面を低く。私がこのバイクを手に入れた時の油面と同じくらいだろうと思う。

 

結果h、NG。

 

ここで今日時間切れ。キャブを何回振替えて実験したことか。でも、だめだ。

んー、キャブをスペアのものに再度振替えて、チャレンジしてみるか・・・

 

朝からガレージにこもりっきり。

ほんと、いろいろ比較実験をしながら最適なセッティングを探っているのだが、気持ちが折れそうになるのをぐっとこらえ、というかたまに休憩し、頭をリセットして再トライ、というのをこのお休み中ずっとやっている。不調には必ず原因があるので、そこを何とか突き止めないと、とおもいつつ、最後の手段はキャブの新調。PE24とかVM24とか、複数のキャブメーカーが製作してくれている。値段もリーズナブルなので、こちらに走るという手もあるんだけど、そうすると自車のPD24の不具合の原因が迷宮入りになる。

やっぱもうひと踏ん張りして、PD24の不調原因を突き止めたい。

PD24のパイロットジェットは非分解式なので、詰まった状態が改善されなければキャブレター全体がお陀仏だ。まあそれならそれであきらめもつくんだけど、これまで普通に走れたこともあったので(このまえの京都から舞洲までの走行)、なんとか原因をつきとめたいところだ。

 

あきらめず原因究明(2020年8月16日)

PD24キャブのパイロットジェットは非分解であるが、スペアキャブのを見るとなんかジェットをペンチでつかんだような跡が残っているので同じようにつまんでみると回転するではないか!そのまま引き抜くことができた。ねじは切られていないようなので、圧入されているということか。自車のPD24で同じようにペンチでつかんで回転させようとするが、うんともすんとも言わない。これは力入れすぎたら破壊してしまうなと直感し、断念。

 

さて、このスペアキャブのパイロットジェット、穴の貫通状態は全く問題なし。であれば、このキャブ、ちゃんと直して使いたくなる。現車のキャブのパイロットは取り外せないので、確認のしようがない。

 

ということで、キャブを交換。するとこんなものが。

アトマイザープレートなるもの。

 

これには向きがあるようなのだが、どれが正当なのだろう。

現車の向きが正しいとは限らないというのが旧車メンテナンスの落とし穴。

流速を早めるのが目的ということなので、たぶんこれであっているかな、という予測で装着。

 

スペアキャブで走ると・・・

濃すぎ。カーボン溜まりまくりだ。ボコボコいってたので、ガス欠というよりは濃いのだろうと予測し。

それが正解。ここまでカーボンがたまっていると、だめやな。

そして、ジェットニードルの止め輪位置を元に戻してみるけど、やはり濃い。

スロー系も安定しないので、やっぱり自車のキャブに戻した方がいいなということで振り出しに。

 

油面も元通りにして自車キャブを取り付け、起動するも、失火が・・

ダメもとでプラグを購入時についていたD6HAにすると、普通に走れるようになったので、プラグが原因?新調したものだけど。

とりあえずまた改めて新品を購入し、D8EAに戻す。これまた普通に走れるようになったが、しばらく走るとちょっと不具合が。どうもガソリンが行ってない?ガソリンホースを揺するとあっさり治った。やっぱ、これガソリンホースの不調? よくわからないけど。

 

とりあえずガソリンがちゃんと流れていればちゃんと走れるようだと思い、なんとかこれで金沢に持っていけるだろうと決意。

しかし、待ち受けていたものは・・・・こちらへ

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