ウィンカーインジケーターは、左右のウィンカーを動作させていることをライダーに知らせるためのもの。CB125JXではそれはスピードメーターの中に埋め込まれている。左右の区別無く、ウィンカーの点滅と同期して点滅する。
このインジケーター、左右のウィンカーの指令線(ウィンカーランプの+側)を短絡するように設けられている。実は、例えば右のウィンカーを点滅させているときは、このインジケーターランプを経由して左のウィンカーランプにも電流が流れているということ。ただインジケーターランプは3wとか1.7wという高抵抗の電球を使っているので、流れている電流値は小さい。そのため左のウィンカーランプに電流は流れているものの点灯させることができないわけだ。同様に左のウィンカーを点滅させているときには、インジケーターランプには反対の方向に電流が流れているということで、うまいこと作られている。
ただこういった配線故に、ウィンカーランプをLEDにした場合に困ったことが起きる。
というのは、ウィンカースイッチを右にした場合、当然右のウィンカーは点滅するのだが、インジケーターランプを経由して左のウィンカーも点滅させてしまうのだ。つまり、流れる電流が小さくてもLEDだから点灯させてしまうということ。よって、ウィンカーランプのLED化の際には、インジケーターランプのプラスマイナスの極性を固定することが必要になる。つまりウィンカースイッチを右にしても左にしてもインジケーターのマイナスはそのままアースさせるということ。そして+側は右と左のどちらの指令が来ても、インジケーターランプの同じ方に加圧するようにしないとけない。
だからダイオードが必要になるのだ。このためのダイオード、自動車部品メーカーから市販されているけど高すぎ。数百円だから大したことなんだけど、ダイオードなんてそれこそ大量生産の代名詞みたいな製品。よって、電子部品屋に買いに行くのがリーズナブルだ。一個20~40円位で売っている笑。
そして手に入れたダイオード。サンケン電気というメーカが出している。EM01という製品。これを使う。一個30円くらい。ほんとタダみたいな価格。そして自分で作り込むことの楽しさ。これは大事!
二つのダイオードをこんな風に接続する。カソード(マイナス側)を一つにする。アノード(プラス側)はそれぞれ右と左のウィンカー指令線に接続する。単身赴任かつ秋の夜長。晩酌しながらの工作。楽しい笑。こういう細かい作業、写っている眼鏡を使うととても快適。はい、ローガンズです笑。
完成したもの。
まあ大したことは無い。でもこれを既製品のように仕上げるのがこだわり。手間暇かけた分、自分の知識や技術も上がるし、なにしろ夜の時間がとても充実したものになる!笑
ウィンカー、テールランプ、ポジションランプの全てを今回LEDにした。
購入したLEDは1個250円という超安価なもの。平面実装のとても小さいものだ。これでも電球以上の明るさなのだから、最近の技術は凄い。消費電力は電球とは桁違いの少なさ。
ダイオードも付けて、さあテスト。省エネ性能や如何に。
ちなみに、この電圧計の表示値はバッテリー両端電圧よりも0.4~0.6Vほど低い。
タコメーターのポジションランプのみLEDなので左右のメーターで表示色が異なる。LED化により、ウィンカーやブレーキの扱いによって電圧低下することがほぼ無くなった。すごいな、LED。スピードメーターの中は元々低W消費なので、今回はいじらず。
ブレーキランプ、ウィンカー、ポジション、ヘッドライトの各点灯状態時の電圧表示値をまとめてみた。
表示電圧(V) 停車時 |
表示電圧(V) 走行時 |
ブレーキランプ (LED) |
ウィンカー
(LED) |
ポジション
(LED) |
ヘッドライト (30W電球) |
12.5 | 13.2 | オフ | オフ | オフ | オフ |
同上 | 同上 | オフ | オフ | ON | オフ |
同上 | 同上 | ON | オフ | ON | オフ |
同上 | 同上 | オフ | ON | ON | オフ |
11.7 | 12.4 | ON | ON | ON | ON |
要は、LEDが点灯するときはほぼ電圧降下しないということ。
ヘッドライトを点灯させると、さすがにぐっと低下するが、走行すると12.4~6Vくらいに上昇するのでオッケーだ。
今使っているレギュレクの制圧は13.5Vくらいなので、この電圧計では13.2Vを表示していればほぼ制圧の上限くらい。
すごいなLED。W3やZ1もLEDにしようかな。
今回、ヘッドライトの電流値を表示するように配線を変更してみた。
2.7アンペア前後で動いている。今使用しているヘッドライトは30wなので、12v加圧なら、2.5A。まあそれなりに近い値を表示しているので良しとしよう。こういう数値を見ながら走るのはとても楽しい。バイクの状態をいわば診ながら走れるので精神的にも良い。さらにCBにも油温計を付けたくなってきた笑。