なんかすごい本に出会いました。
学術的にも優れているのではなかろうか。かなりの手間をかけて音源を調査して数値的にチャーリーパーカーのリズムのとり方の偉大さを開設している。すごい、ほんと。論文だな、これは。歴代のジャズジャイアンツのリズムのとり方を三つの指標で比較し、スウィングからビバップに至る進化をデータで説明し、チャーリーパーカーの後ノリのオリジナルさを解き明かしている。そしてその後継でもあるマイルスデイビスについても。一拍の頭から次の拍の頭までの長さを1とし、0.0数拍の単位でジャズジャイアンツの発音のタイミングを分類しているのだ。当然耳ではそんな精緻にかつ定量的な評価は出来ないから、パソコンの音楽アプリを用いて、そのタイミングを計測しているというこだわり。膨大な音源をそのような手間ヒマかけて評価しているのだ。これは相当時間を要したはずだ。
私の発音をこのように評価したらどのようになるのだろうかと思ったのだが、それよりもまず、「後ノリ」をイメージして演奏しているかどうかということを深く振り返る必要がありそうだ。
チャーリーパーカーは、1拍の頭より0.2泊遅れて発音し、8分音符をほぼイーブンに吹いて2つ目の音を0.7拍あたりで発音するという。
理屈では分かるのだが、これを実際にやってのけるというのは相当難しそう。というか、0.2拍、ってアタマでやるのではなく、感覚でやるのだろうから。でも、そういうことを知って吹くのとそうでないのではやはり録音を聴いた際に大きな差がでるんだろうと思う。
ちょっと自分の演奏をこまめに録音してチェックしないといけないな。
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