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下関出張

珍しい下関出張。
実は、新関門トンネルの建設工事や維持管理業務における事故等でお亡くなりになった方々の慰霊碑か火の山にあり、そこでの慰霊式に参列するというお役目だ。
新下関駅では、地元の子供達が駅見学に来ており若い駅員が上手に引率し説明しながら対応していて、微笑ましい。改札内のこの待合室、入り口が竜宮城みたいになっていて面白い。子供達も出たり入ったりしている。なかなか面白いアイデアやなー。あちこちの駅でこうやって地元と地道な交流を深めているが、地域と一体となった営みを綿々と続けている努力に敬意を表したい。
さて、本題。
慰霊碑は、関門海峡を見下ろす山腹にある。今日は快晴。素晴らしい眺めの場所だ。海峡では大小様々な船の往来がさすがに頻繁。ボーッ、と低く鳴る独特の汽笛が時折聴こえて来る中、新幹線関係幹部一同参列の元、慰霊式が執り行われた。
今では当たり前のように新幹線は関門トンネルをくぐり抜けているが、それはこういった方々の尊い命を犠牲の上に成り立っているということを改めて思う。それも数人というレベルでなく、建設中には100人を超える方々、、と聞いて驚いた。これは相当な難工事だったんだなと。新関門トンネルを通過するときは、こういったことを少しは思うようにしよう。
式の終わりにお坊さんがわれわれにおっしゃったことが印象的だった。それは、自分達が置かれているところ、やっていることを一旦離れ、少し違う場所から眺めて振り返り、新しい位置で新たな行動に取り掛かり山陽新幹線のさらなる発展を目指して欲しい、といったようなもの。
上位概念化すれば、仕事でもプライベートでもこれは同じだろう。思索に値するお言葉だ。