新調したミクニ製PJ20番。
朝からガレージに繰り出し、キャブ本体に取り付けようとすると、ん?入らない!
4本あるPJを4つのキャブにランダムに取り付けるとうち2本はNo.2,3のキャブに入ったが、それ以外はどうしても入らない。ねじ部が壊れしましそうだ。寸法が違う??でも2,3番には入ったしなー。何でかなと。
上は新調したミクニ製PJ20番、下はもともと付いていたPJ20番。
影でわかりにくいが、上下ではねじ部の外形が少し異なる。新品の方が少し大きいのだ。ついでにいうと、新品の方がねじ部が少し長い。長手方向の寸法は同じなのでPJとしての機能的には両者に違いはないということなんだろうけど、少し気になる。でも元々付いていたやつが異種だったりするのかな。
No.1とNo.4がどうしても新品が入らない。No.2,3には入ったので、ねじのピッチがおかしいと言うことも無かろう。
とりあえず手持ちの4mmのねじをPJの雌ねじに挿入する。すこし抵抗があったが無事底付きまでスムースに回せた。キャブ本体のねじ部自体に少しだけ変形があったということか。
それで新品PJを入れようとするけども、やはり入らないの。ん?ひょっとして新品だけに製作誤差?
であればダイスがあれば、と探すがあいにくM4のはない。近くのホームセンターに行けば良いんだけど、とりあえずM4のナットで新品ねじ部をさらっておく。ちょっと入りにくいのでオイルを差しながら慎重に回すと無事ナットがするりと回転し出した。
そして満を持してPJをキャブに差し込むと、これがスムースに回った!もちろんきちんと最後まで回して正しく締め付けることができた。あー、無理したらキャブのねじ穴を損傷させてしまうところだった。キャブの材質は柔らかいので無理な力を入れたら簡単に損傷させてしまう。慎重に作業して良かった。
そしてキャブの取り付け。
その前に取り外しについて備忘録。
取り外すときは、バンド類を全て緩めてからキャブ全体を両手に抱えぐいっと上に持ち上げる。そうするとインシュレーターからキャブの下側がハズレるので、今度はキャブ全体をぐいっと下側に押し下げる。そうするとインシュレーターから分離できるので、あとはエアクリーナーインテークを全てキャブの下側に押し出す。そうすると車体の右側からごそっとキャブを引き出せるということ。
取り付けはその逆で、まずはエアクリーナーインテークを下に押し下げながらキャブを車体右側から挿入する。そして全体を抱え、インシュレーターの下側にキャブを押しつけ、ぐいっとキャブをインシュレーターに向かって前面回転のように押し込む。そしたらスポッと嵌まる。その後はエアクリーナーインテークを各キャブ毎に下側からはめてゴムを押し出すようにスポッとはめるという作業を全ての気筒に対して行う。これは慣れたら5分もかからない作業だ。
サブタンクをつなぎ、オーバーフローの無いことを確認し、スターターボタンを押すと、ブルン!とZ1Eが火を放った。
お、これこれ。ヒュルヒュル言ってる。アクセルをあおったらちゃんと回転が付いてくるので大丈夫だ。
ゴールデンウィーク。ほんと天気が良い。コロナのため音楽イベントが全部中止となり、非常事態宣言が出されてからは仕事も在宅勤務。外出自粛。このゴールデンウィークはバイクいじり三昧だ。
さて、Z1。キャブの整備が終わったのでガレージの外に繰り出す。
ガソリンコックをonにして、エンジンをかけしばらく暖機する。エンジンオイルを交換するためだ。
そしてエンジンを切り、しばらくすると、あら、No.4からオーバーフロー!何でやねん。
フロートバルブに何かゴミでも噛んだかなと、小皿でオーバーフローしたガソリンを受けながら車体を左右に振動させてみるということを何回かするが、ガソリンが止まらない。このままえではガソリン臭くて近所迷惑なので、打ち切り。
綺麗にしたつもりでも近接すると汚いな。
Zはフロート室の整備が車上で可能という、すこぶる整備性の良い設計をしている。
私の初期型に至っては、フロートカバーを外さなくてもメインジェットの交換ができる!
さて、この状態でフロートを外し、バルブをピカールですり合わせる。上方向にすり合わせをするというのはとてもやりにくいけど、根気強く続け、洗浄後漏れテストをするとオーバーフローが止まった。ん、これはすり合わせというよりはゴミが流れただけちゃうかな笑。まあとりにかくよしとしよう。カバーを取り付けて作業完了。
再びコックをオンにしてしばらく祈るように待つと、無事オーバーフローは収まっていた。
イグニッションon、そして家の周りを少しだけ転がす。大丈夫そうだ。
灯火類やホーン、もちろん前後ブレーキの効きや引きずりなど車検でチェックされるところは全てOK。
多分これで車検は通るだろうと思う。通しちゃうかなー、自賠責保険がとても安くなっているし。
放置プレイが如何にしてキャブを劣化させるかと言うことを思い知ったので、これからはこまめにエンジンかけて近場を転がすとかしようと思う。
今回新調したバッテリーはorientalの安い中国製。
初期不良があったり、突然死があったりという、品質のばらつきがよく指摘される中華バッテリーだが、今回の製品は良かったみたい。W3にはCTEC充電器を常に接続しているのだが、Z1にもいつもフレッシュな電源を維持させたいので今回新たに接続コードを取り付けた。このコネクタをシートの下から少し出しておけば、充電器とカプラ接続できるようになる。さらに単なる接続コードでは無くバッテリー状態を示すインジケータ付を奢った。充電器と接続していない状態でもインジケータが点灯するので楽しい。
前回の車検取得時に車検証記載の車体寸法と実車の寸法が異なり基準内に収まっていないとの指摘を受けた。
その際に、ミラーを左右計で30mm内側に寄せたら範囲内に収まると検査員から教えてもらった。次回の車検もそのようにすれば良いのかもしれないが、そもそも車検証記載事項が一体何の数値なのかを確認すべく調べみた。
Z1の車両諸元としての寸法と車検証記載寸法との比較をしてみると・・・
全長 全幅 全高 (mm)
車両諸元 2200 865 1170
車検証記載 2200 750 1150
あら、ブレーキマスターシリンダーを他車種のモノを使っているからずれているのは分かるけど、全幅はハンドルバーで決まってくるからオリジナルだと思っていたのに。それにしても狭い幅だな。セパハンかコンチハンでも付けて登録したのかな。
まあそれはともかく、では実車寸法は如何に。
全幅は810m
全高は1200mm
三つの数値を比較をしてみると以下の通りとなる。
全長 全幅 全高 (mm)
車両諸元 2200 865 1170
車検証記載 2200 750 1150
実車 2200 810 1200
車検の合格基準は、車検証記載寸法に対して実車の全幅が±20mm以内、全高が±40mm以内である。
よって私のZ1は全幅も全高も基準を満たしてない。
前述の検査員のアドバイスにより全幅を30mm短くしても基準には収まらないけど笑。まあそこまでの精度を求めていないのかな。とはいえ滋賀県の車検場では認められてても、ひょっとしたら京都府では厳格に測定されアウトになる可能性もある。
そうなっていまってはすぐに直せるモノではないので厄介だ。
私は今のZ1のライディングポジションが気に入っているのでハンドルを変更したくないし、ブレーキキャリパーはRC30用を使っているのでこれもそのままにしておきたい。よってこのままのスタイルで乗り続けたい。
ではどうすれば良いか。
この場合は構造変更検査を受検すれば良いことになる。つまり車検証記載事項を変更するという手続きだ。
ただ、そうなると登録箇所の陸運支局に行かないと手続きができない。Z1は平成4年に入手したモノであり、そのときは社会人一年目。職場は金沢だったけど実家の大阪登録にした。大阪の陸運支局は寝屋川市にあって、私は何回も受験しに行ったことがある。
構造変更検査受験は車検を兼ねているので、この機会に大阪で受検してみようかな。
しばし火を入れてないので、Z1のお世話を。
タンクには劣化したガソリンが入ったままなので、手動ポンプでガソリン缶に排出し、それはガソリンスタンドで処分。
代わりに、CB125JXのタンク内で混合させた新鮮なガソリンとヤマループガソリン添加剤を今度はZ1タンクへ手動ポンプで移送。これでZ1がW3の目にあうことの防止になる。
折角なので燃料コックの点検を。
コック下部のキャップを点検すると、こんな感じ。意外にも綺麗。ここは5年くらい掃除していないところだ。
これくらいならコック全体をチェックする必要もないだろう。ということで、この部分はブラシ等で綺麗にして組上げ。
エンジンはすぐに懸るけど、3番4番がぶすぶす言ってる。ガスがちゃんと流れていないのかな。
コックホース部を少し緩めるとガソリンが勢いよく出てきたので、タンクとかコックが原因ではさそうだ。
ガソリンの補給が少なすぎたかなと思い、あらためてCB125JXからガソリンを補給。
それでセルを回すとすぐに目が覚めた。そしてほどなく全シリンダーが完全燃焼の状態。新しいガソリンと添加剤でインテークの流路綺麗にしてね、と願いながら。
今後、こうやって時々エンジンかけるようにしよう。